植林中のマングローブについて
1.ヤエヤマヒルギ(RHIZOPHORA MUCRONATA)
マングローブを構成する代表的な樹木です。
たこ足状の支柱根を幹から出す独特な樹型をしており、マングローブといえばこの木を思い浮かべる人が多いと思います。
葉: 葉は全縁、互生、つるつるしていて、厚みがある。
花: 白色。小さく目立たない。
種子: 胎生種子という独特の方法で繁殖。
胎生種子(苗): 長さ20~30cmで緑色、表面に小さなぶつぶつがたくさんあり、細いキュウリのように見える。
根: 幹から多数の支柱根を出し、タコの足のようになる。
用途: 樹皮を染料として用いられる。
2.ヒルギダマシ(AVICENNIA MARINA)
マングローブ林の最も海寄りに生育する、日本では樹高1~2m程度の常緑低木。フィリピン等の東南アジアでは20mを越える事も有ります。
葉: 全縁で倒卵形もしくは長楕円形。表面はつるつるして光沢がある。裏面は灰白色。
花: 黄色の小さな花が咲く。
種子: 果実は卵形で、果実の中で種子が発芽してから落下する。
根: 浅く張り、地上に多数の呼吸根を出す。またこの根の中には葉緑素があり、葉と同じように光合成を行うことが出来る。この呼吸根のことを、形がタケノコに似ることから「筍根(じゅこん)」と呼ばれる。
その他: 塩分排出能力に優れた植物で、葉の裏から直接塩分を排出。時期によっては葉の裏に、塩の結晶が観察出来ます。
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